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滋賀県済生会看護専門学校の各種行事やイベントのお知らせ

学校長からの祝辞を掲載しました。

入学式 祝辞(2016年4月)



 桜の花びらが舞う春たけなわの佳き日に、滋賀県済生会 看護専門学校 看護 第1学科33期生の40名と看護 第2学科21期生の17名の皆様方、ご入学おめでとうございます。ご両親様、ご家族の皆様方には、心からお祝いを申し上げます。

 本日は社会福祉法人恩賜財団済生会と本校の沿革、また「どうすればよい看護師さんになれるか」をお話しして、入学式の挨拶に代えさせていただきます。

 まず済生会の沿革についてお話をさせていただきます。済生会は、済生勅語により明治44年(1911年)に創設されました。明治天皇は、貧しくて医療を受けることができない国民に、救いの手を差しのべるため、基金としてお手元金150万円を下賜されました。 その結果、同年に「済生会」が設立されました。「済生」とは貧しい人々を救うと言う意味です。

 初代の済生会総裁に就任された、伏見宮貞愛(さだなる)親王は、翌1912年に「撫子(なでしこ)の歌」として「露にふす 末野(すえの)の子草 いかにとぞ 朝夕かかる わが心かな」をお詠みになりました。以来、演壇(えんだん)の前の垂幕に有ります様に、なでしこの花に 露をあしらった紋章が、済生会のロゴマークとなっています。

 現在、全国済生会は、40都道府県、79病院、8校の看護専門学校、280の福祉施設を運営し、約5万8千名の職員が勤務する日本最大の社会福祉法人として、医療・保健・福祉・看護育成などに活躍しています。

 本校は、①滋賀県病院、②特別養護老人ホーム 淡海荘、③訪問看護ステーションおよび④介護老人保健施設ケアポート栗東などと共に滋賀県済生会支部に所属し、その沿革は、1967年の済生会滋賀県病院 附属 准看護学院の開校にあります。本年、開校49周年を迎え、現在までに済生会滋賀県病院を始め、県内と県外に、約1800名の優秀なナースを輩出してきました。

 本校入学にあたり、「どうすればよい看護師さんになれるか」をお話しします。

 2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、少子高齢社会が進み、看護師不足が顕著となり、「2025年問題」が起こります。厚生労働省の試算によりますと、現在の全国の看護師数は約140万名ですが、2025年には、看護師の需要が200万名、供給が180万名で、約20万名の看護師が不足すると言われています。皆様方の将来は売り手市場ですが、しかし医療は、今や、質を求めています。看護師さんも、数ではなく、質、言いかえれば、「品質の良い看護師さん」が求められています。

 世界的に有名な経営学者のPF ドラッカーの理論は、教育・看護学にも当てはまります。ドラッカーは、「生き生きとし、成長を続けている人は、自身の評価を絶えず行っている」と述べています。専門職として成果を上げるには、①将来のビジョンを持つ、②継続学習と自己評価を組み込む、③目標を定め、定期的に成果を評価、改善、さらに自己研鑽を行うことが必要です。

 それでは、今日から具体的に何をすれば良いのでしょうか。残念ながら特効薬は見当たりません。在学中の学習量はかなり豊富です。自宅学習とたまには自分評価を考える時間を確保しましょう。「学問に王道なし」、「自分の設計図は自分で」と申せます。

 結びに当たり、皆様方に、大きな未来が開けることを願い、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は、誠に、おめでとうございます。


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